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旧三笠ホテル 保存補修へ 軽井沢町、ふるさと納税も活用

軽井沢町教育委員会が保存補修工事を行う方針の国重要文化財「旧三笠ホテル」軽井沢町教育委員会が保存補修工事を行う方針の国重要文化財「旧三笠ホテル」
 北佐久郡軽井沢町教育委員会が国重要文化財「旧三笠ホテル」(軽井沢町軽井沢)の保存補修工事を行う方針であることが29日、分かった。町を代表する歴史的建造物で観光名所の一つだが、築110年余を経て老朽化が進んでおり、対応を検討。文化財への関心を広げ、保存に向けて人々の協力を得たいとして、建物を所有する町は来年1月、町のふるさと納税(ふるさと寄付金)のメニューに文化施設の保存補修を新設する。

 旧三笠ホテルは1905(明治38)年に建てられた。町教委によると、82、84年度に国・県の補助金を受けて修理工事を行い、平成に入ってからも外部塗装や屋根のふき替えをしたが、建物の傷みが目立ち、大規模な補修が懸案となっている。耐震強度不足も確認され、文化庁からは保存補修計画の策定を勧められた。町教委は来年度までに計画をまとめ、2019年度の後半に着工したい考え。工事は数年かかると見込まれる。工事費など詳細は未定。

 ふるさと納税は、応援したい自治体に一定額を寄付すると、居住地で個人住民税と所得税が軽減される制度。軽井沢町には寄付者が指定できる活用メニューとして「自然」「教育・文化」「健康」「おまかせ」の4種類があり、「教育・文化」の細目に「文化施設保存・補修」を来年1月に追加する。旧三笠ホテルとそのほかの文化施設に分けて使途を指定できるようにして、旧三笠ホテルの指定分は全額をその補修事業に充てる。

 町教委の担当者は、外国人や国内の政財界人が集い、別荘や洋式ホテルなどが建てられて避暑地として発展した軽井沢の歴史を踏まえ、旧三笠ホテルの重要性を強調。「貴重な文化財、歴史的建造物を守り後世に伝えるため、協力をお願いしたい」と話している。

(12月30日)

長野県のニュース(12月30日)