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市民団体が「諏訪湖読本」作り 小学校の副読本目指す

諏訪湖読本の参考にするクラブがこれまでに作ったパネルと、八幡さん諏訪湖読本の参考にするクラブがこれまでに作ったパネルと、八幡さん
 諏訪湖の環境改善を目指して活動する市民団体「諏訪湖クラブ」(沖野外輝夫会長)が、湖の成り立ちや自然現象、水質浄化の歴史などを網羅した「諏訪湖読本」の制作を進めている。特に子どもに読んでほしいと、小学4年生が読める内容にする方針。諏訪地方の小学校の副読本として使ってもらうことも目指しており、2018年度中に完成させる予定だ。

 クラブによると、これまでは諏訪湖に特化した子どもでも読めるまとまった資料がなかった。クラブ内で読本の必要性を指摘する声が上がり、17年6月に制作を決定。同9月ごろに執筆を始めた。

 「なりたち」「いきもの」「治水」「浄化」「親しめる水辺の整備」「湖に関する話題」「よくある質問」の7章構成で、計40ページほどの見通し。陸水学が専門で信大名誉教授の沖野会長、日本野鳥の会諏訪支部の林正敏支部長、諏訪湖漁協の武居薫組合長らメンバー10人ほどが、それぞれの専門分野を担当している。

 諏訪湖がかつて諏訪大社上社や下社の近くまで広がっていたことや氾濫を繰り返した歴史や、貝類が減った理由、大量に繁茂する浮葉植物ヒシの対策も解説。オオワシを含め渡り鳥が多いこと、1908(明治41)年に湖底で見つかった約1万年前の曽根遺跡などにも触れる考えだ。

 編集委員長で元県諏訪建設事務所長の八幡義雄さん(68)=諏訪市=は「私たちが小学生の頃は諏訪湖の成り立ちを学ぶ機会はなかった。子どもたちに知ってほしいことを丁寧にまとめたい」と話している。

(1月3日)

長野県のニュース(1月3日)