長野県のニュース

青年海外協力隊の訓練、駒ケ根の「街なか」で展開の構想

JOCA本部が移転する駒ケ根市中心市街地の建物JOCA本部が移転する駒ケ根市中心市街地の建物
 公益社団法人・青年海外協力協会(JOCA、本部・東京)は2018年3月に予定する駒ケ根市への本部移転に合わせ、国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所(駒ケ根市)で実施している海外派遣する協力隊候補者の訓練の一部を、同市の「街なか」で展開する構想を進めている。JOCAはJICAから協力隊候補者の派遣前訓練の業務を受託。現在は訓練の多くを郊外の訓練所で受けている協力隊候補者と住民のつながりを強め、地域課題解決への協力や街のにぎわいづくりにつなげたい考えだ。

 JOCAの雄谷良成(おおやりょうせい)理事長(56)が信濃毎日新聞の取材に明らかにした。途上国の課題解決に取り組むためにも、訓練段階から「地域の中で必要とされていたり、不足していたりする部分にもっと目を向けていくことが大事」としている。

 全国から集う協力隊の候補者は毎年度、四つの隊次に分かれて同訓練所に入所。隊次ごとに70日間合宿し、赴任先の言語や国際協力、異文化理解などについて学んでいる。

 協力隊候補者は現在も、近くの高齢者、障害者福祉施設や農家などを訪れて仕事を手伝ったり、地域の学校で児童生徒と触れ合ったりしているが、日数は限られ、訓練所の外で地域と接する機会は多いとは言えない。

 JOCA地方創生・地域戦略部の堀田直揮部長(41)は、協力隊員が派遣先で現地の課題を調査、分析して対応策を立案するための訓練を「駒ケ根の街なかに出て、実地でやりたい」と説明。本部が移転する中心市街地は、人通りが少なく空き店舗も目立つ。活性化策を市民に提案して共に取り組むなど、隊次をまたぎ、さまざまな地域課題に継続して向き合うようにする。

 現在、街なかでの訓練をどんな市民とどう進めるか調整を進めている。JOCAはJICAの承認を得て、18年4月からの開始を目指している。

 雄谷理事長は、駒ケ根市中央のこまがね市民活動支援センター「ぱとな」が入る建物に移転する本部についても「市民がお茶やコーヒーを飲みに来たり、情報交換したりする場として開放する」と説明。単なるオフィスではなく、さまざまな住民が集い、交流する場にし、「いろいろな人がしっかりつながることで、駒ケ根を元気にできれば良い」と話している。

(1月5日)

長野県のニュース(1月5日)