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変化に対応して成長を 仕事始め 県内企業トップあいさつ

アルピコホールディングスの仕事始め式であいさつする曲渕社長(手前左)=4日、松本市アルピコホールディングスの仕事始め式であいさつする曲渕社長(手前左)=4日、松本市
 「変化の先取りを」「会社成長の原動力に」―。4日に仕事始めを迎えた県内企業のトップは年頭あいさつで、環境変化に対応し、成長を目指して新たな挑戦に踏み出す姿勢を社員らに求めた。

 アルピコホールディングス(松本市)の曲渕文昭社長は就任後初の仕事始め式で「今年は成長をつかみ取る年」と強調。少子高齢化の加速や技術の進歩など「変化」への対応を課題に挙げ、「変化を先取り、新しいアイデアを出し、何事にも果敢に挑戦していく。グループ各社の機能を活用し、知恵を結集して飛躍の年にしたい」と述べた。

 ホクト(長野市)は2017年に完成した本社新社屋で年始式。水野雅義社長は小諸市に新設するシイタケ生産工場に触れ、「新たな挑戦。非常に大きな1年になる」と指摘。「全ての皆さんのお力添えがないとうまくいかない。いろいろな連携、協力をしてもらい、18年をいい形で乗り切っていきたい」とした。

 キッセイ薬品工業(松本市)の両角正樹社長は、今年迎える診療報酬と介護報酬の同時改定、薬価制度の改革に言及し「医療、介護両制度の重要な節目。製薬企業にとって厳しい方向に進む」。一方、厳しい環境にこそ好機があるとし「勝ち残るには一人一人がレベルアップする組織内での切磋琢磨(せっさたくま)が重要。会社が成長する原動力になることを期待したい」と述べた。

 八十二銀行(長野市)の湯本昭一頭取は、金融業界はマイナス金利の継続による厳しい経営環境が続くとした上で「お客様が満足感、信頼感を共有していただける水準まで自分の仕事のレベルを引き上げることが必要」と強調。行員一人一人がより高いレベルに到達することが「当行の新しいビジネスモデルを構築するための条件」とした。

 長野銀行(松本市)の中條功頭取も、貸出金利の低下で経営環境の悪化は続くと予想。「独自性と持続可能性を備えた顧客密着型ビジネスの確立」を呼び掛けた。県信用組合(長野市)の黒岩清理事長は「問われるのは『けんしん』のたくましさであり、これを支える職員の気鋭。この逆境を成長へのチャレンジとして捉えたい」と訴えた。

 県農協中央会・各連合会の雨宮勇会長は日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)や、米国を除く11カ国による環太平洋連携協定(TPP)について「『農業所得の増大』に大きな懸念が生じる」とし、政府に対策を求めると強調。「国内農業や農協を取り巻く環境は厳しい状況が続くと思われる。長野県農業が持続的に発展できるよう、県内農協のけん引役を務めてほしい」と呼び掛けた。

(1月5日)

長野県のニュース(1月5日)