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豊漁・豊作を願い、県内各地で初競り

競り人(右)の掛け声に応じて次々と野菜や果物を競り落とす買い受け人=5日、松本市公設地方卸売市場競り人(右)の掛け声に応じて次々と野菜や果物を競り落とす買い受け人=5日、松本市公設地方卸売市場
 県内各地の卸売市場で5日、初競りがあった。昨年は水揚げ量減少による大衆魚の価格高騰、天候不順による野菜の高値に悩まされた家計も多かった。新年を迎えた関係者は、1年の豊漁・豊作を願いながら競り落とした。

 長野市の長野地方卸売市場では、マルイチ産商(長野市)が手締めで祝ってから初競りを始めた。石川県で水揚げされたスズキが1匹千円、岩手県のサバが同200円程度で競り落とされ、同社の担当者は「価格は例年並み」。長野市の鮮魚店経営、清滝阜陸(あつのり)さん(81)は「昨年は大衆魚が不漁で困ったので、今年はたくさん取れてほしい」と期待を込めて競り落とした。

 マルイチ産商によると、昨年のサケの価格は2〜3割高。スルメイカは年間を通して2割ほど高く、一時は5割高に達した。サンマは店頭価格は同じでもサイズが例年より小さく、実質割高だった。一方、イワシやブリは豊漁で価格が安定したという。

 松本市の公設地方卸売市場では青果の初競りがあり、午前7時前から競り人の掛け声が響いた。青果も高値傾向が続く。市内で八百屋を営む藤垣茂夫さん(64)は「正月料理に使う白菜や大根の売り上げも伸びなかった。春までは何とか(販売する側で)努力をして、値段が下がるのを祈りたい」と話した。

 長野県連合青果松本支社(松本市)によると、2017年10月の台風や12月の寒波の影響で、レタスやキャベツなどの葉野菜を中心に入荷が少ない傾向にある。今月下旬までには供給が安定する見通しで、田村洋志支社長代理は「出荷の態勢が整えば価格は安定するだろう」と期待していた。

 諏訪市公設地方卸売市場では、水産、青果の2部門で初市の式典があり、卸売業者や買い受け人が1年の取引の盛況を願った。青果部門では初競りが行われた。

(1月6日)

長野県のニュース(1月6日)