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住民ら熱演 松本で記念の「夕鶴」披露

公募に応じた市民らが演じた「夕鶴」公募に応じた市民らが演じた「夕鶴」
 松本市のキッセイ文化ホール(県松本文化会館)は6日、劇作家の故木下順二さんの戯曲「夕鶴」の公演を開いた。開館25周年を記念して「地元の人が作り上げた舞台を、地元の人に見てほしい」と企画。公募に応じた主婦や高校生などの市民ら14人が昨年6月から練習してきた成果を披露し、約400人が鑑賞した。

 夕鶴は民話「鶴の恩返し」を題材に、鶴を助けた「与ひょう」と、鶴の化身として身を削って機織りをする妻「つう」を描いた物語。芝居としての上演は20年近くほぼなかったが、木下さんが中信地方で一時暮らした縁で遺族から特別に許可を得て上演した。

 つう役は前後半に分かれて2人が演じ、前半に出演したウクライナ出身のソプラノ歌手オクサーナ・ステパニュックさん(40)=東京=は、日本語のせりふを丁寧に言いながら与ひょうへの切ない愛情を情感豊かに表現。公演を終えて「この話は母国をはじめ、世界中で知られてほしい」と話した。

 後半のつう役を演じた松本市の主婦赤羽由紀子さん(64)は初の演劇出演。「主役と思わずに応募し、せりふを覚えるのに苦労したが、みんなで一つの舞台を作る経験ができて良かった」と話した。

(1月7日)

長野県のニュース(1月7日)