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豊かな実り願い「御田植祭」 佐久で伝統の神楽

腰を伸ばすしぐさを交えながら草取りの場面を演じる氏子総代ら腰を伸ばすしぐさを交えながら草取りの場面を演じる氏子総代ら
 佐久市田口の新海三社神社で6日、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事「御田植祭(みたうえまつり)」が開かれた。佐久地域の開墾を進めたとされる「新開神(にいさくのかみ)」にちなみ、氏子総代や神職ら13人が「御田植神楽」を披露。同神社神楽殿のござを田んぼに見立てて舞い、田植えや草取りなど稲作の1年間を表現した。

 キツネと出雲から来た少彦名神(すくなびこなのかみ)が、神職の稲作を手伝う粗筋。田植え前の水田を整備する「あぜ塗り」の場面では、神職とキツネ役が先端に餅を付けた木の棒を持ち、「すっかり、ぺったり」と掛け声を上げた。手を当てて腰を伸ばすなど、細かいしぐさでも観衆を沸かせた。

 神楽には即興の時事ネタも盛り込んだ。神職がキツネを諭す一こまでは、大相撲力士の暴行事件に触れ「人の注意を真剣に聞かぬと頭を割られるぞ」というせりふが飛び出し、笑いが起きた。

 餅つきの場面で神楽が終わると、本物の餅やミカンが観客に振る舞われた。田口の実家に帰省中の星野由美さん(38)=埼玉県熊谷市=は「初めて見た。地元にいい伝統があると知ることができて良かった」と話していた。

(1月7日)

長野県のニュース(1月7日)