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新成人、平和への一歩は 15市町村式典で聞く

鮮やかな晴れ着姿で記念写真を撮る新成人たち=7日、松本市総合体育館前鮮やかな晴れ着姿で記念写真を撮る新成人たち=7日、松本市総合体育館前
 成人の日(8日)を前にした7日、長野市、松本市など県内15市町村で成人式が開かれた。北朝鮮情勢が緊迫の度を増す一方、来月には「平和の祭典」平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開かれる今年。会場で「平和」について考えていることを聞くと、「縁遠さ」を口にしつつ、身近な問題として不安を口にする新成人がいた。平和のために「自分たちにできること」の問いには、有権者として選挙権を行使することや、「地域を元気にする活動」などが挙がった。

 松本市の式に出席した東京都の大学生武井美優さん(19)は、これまでは戦争に巻き込まれるような心配はせず、「平和だな」と感じてきたという。だが昨年、北朝鮮がミサイル発射を繰り返し、「怖い」と感じ始めた。「自分たちができることは、選挙に行くこと。平和のために行動してくれる政治家を選びたい」と話した。

 飯田市の式に出席した久保田翔洋さん(20)は、トランプ米大統領の強硬姿勢が頭に浮かんだ。米国が戦争になれば、日本も巻き込まれかねないと思い、「ニュースを見る度に不安になる」。市内で農業を学ぶ傍ら地元の吹奏楽団にも参加する。「地域を元気にする地道な積み重ねが平和につながってくれれば」とする。

 長野市の式で、専門学校2年の小林空さん(20)は「平和な暮らしができている」と思う一方、世界中で起きるテロなどのニュースを見て、「同じ地球で起こっていることだと思うと寂しくなる」。今春、松本市の製菓関連の専門学校を卒業し、県内の菓子店でパティシエになる。平和のために何ができるかは分からないが、「自分が作ったお菓子で誰かを喜ばせて、その喜びが周りにつながっていけば」と話した。

 上田市の式に出席した諏訪東京理科大2年の柳沢充保(みつやす)さん(19)は、「自分に何ができるかと問われると、難しい」と考え込んだ。紛争などを伝える報道には触れるが、普段は考える機会があまりない。「日本の平和を今後守っていく若い世代の考えを施策に反映させていく必要がある。積極的に選挙に行くことが重要だと思う」とした。

 「福祉施設での虐待などのニュースを見るたびに、もっと『平和』にならないかなと思う」と話すのは、岡谷市の式に参加した長野大社会福祉学部2年の山田薫さん(19)。社会福祉士を目指して勉強中だ。「人や文化の違いをもっと認め合うことができれば、平和になると思う。多くの人に出会っていろいろな経験をして見聞を広めることで、違いを認めることができる大人になっていきたい」

 県のまとめだと、県内で2018年に開かれる成人式の対象者は2万2372人(前年比309人増)。

(1月8日)

長野県のニュース(1月8日)