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上高地 梓川上流に車道橋 松本市19年度着工目標に計画

北アルプス上高地・徳沢近くの梓川に架かる新村橋=2017年11月北アルプス上高地・徳沢近くの梓川に架かる新村橋=2017年11月
 松本市が2019年度着工を目標に、北アルプス上高地(松本市安曇)の徳沢に近い梓川に架かる新村(しんむら)橋の架け替えを計画している。車も通れる橋にし、焼岳(2455メートル)噴火時の避難や病人、けが人の搬送、付近の公衆トイレの汚物運搬などに活用する狙い。完成すれば梓川では最上流に架かる車道橋となる。

 市によると、新村橋の上下流には、川の両岸に砂利などを積んで鉄の板を渡した仮橋がある。治山工事や山小屋の物資輸送などに限って車を通しているが、大雨で流れてしまう可能性があるという。

 車道橋の計画は国、県、市、観光業者などの官民が14年度にまとめた「上高地ビジョン2014」と、これに沿って市が作った上高地対策短期・中長期計画の中で浮上。登山者が往来する徳沢―横尾間の梓川左岸側に延長約4キロの管理用道路を造り、新村橋付近に長さ70メートルの車道橋を設ける案を検討するとしていた。

 河童橋の下流から新村橋付近までの梓川右岸には林野庁中信森林管理署の治山運搬路がある。新設する車道橋、管理用道路を組み合わせ、緊急時などに安定的に車で横尾まで行き来できるようにする。一般の乗り入れはできない。

 市は15年度に調査を開始。車道橋と左岸管理用道路の設計を17年度までに終える予定だった。だが、一帯は中部山岳国立公園で国の特別名勝と特別天然記念物にも当たり、自然環境などに配慮する必要があるため、環境省、文化庁との協議に時間がかかっているという。

 市建設総務課の上條裕久課長は「車が通行できる橋と道はさまざまな形で使うことができる。実現につなげたい」としている。

(1月9日)

長野県のニュース(1月9日)