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1等米比率「全国一」奪還を 県がプロジェクトチーム

 国によるコメの生産調整(減反)が2018年産から廃止されることを受け、県農政部が今春、1等米比率の全国一奪還を目指すプロジェクトを発足させることが9日、分かった。10地域振興局単位で県の農業改良普及センターや農協がプロジェクトチームをつくり、品質低下の要因を分析して指導や情報共有を進める。県産米のさらなる高品質化を図り、ブランド力の強化につなげる。

 コメは欠けや割れのない粒の割合などで等級が分かれ、品質が最も高いコメが1等米とされる。同部によると、県産米の1等米比率は、11年産まで11年連続して全国1位を獲得したが、12年産で首位から転落。その後も13年産を除き、岩手県や栃木県に譲る年が続いた。17年産は11月時点の速報値で、4年ぶりに1位に返り咲く見込みだ。

 18年産からは、生産調整に協力した農家に支給されてきた10アール当たり7500円の交付金が廃止となる。これを受け同部は「水田農家の経営安定には、県産米の強みである全国1位の座を安定的に確保することが重要」と判断、プロジェクト発足を決めた。

 同部農業技術課によると、県内の水田では成長に必要な窒素成分が過剰になり品質低下につながっている事例や、夜間の気温の高温化に対応できず、品質の低い白濁した米粒ができる事例などがあるという。こうした地域ごとの課題に対し、農業改良普及センターや農協、県農業試験場(須坂市)で構成するプロジェクトチームが有効な技術を調査し、対策を検討する。

 効果が実証できた対策は、生産者を対象にした現地指導会などで周知を図る。同部農業技術課は「地域に応じたきめ細やかな技術指導で、消費者や小売業者に選ばれる高品質なコメ生産につなげたい」としている。

(1月10日)

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