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小松貫主 退任表明 善光寺大勧進 「早ければ17年度中」

 善光寺大勧進(長野市)の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(84)は10日、大勧進で記者会見し、大勧進の女性職員に差別的な発言やセクハラをしたとされる問題に絡み、1年半にわたって自粛してきた本堂などへの出仕(昇堂)を再開する一方、「しかるべき時期」に貫主を退任すると表明した。退任時期については明言を避けたが、関係者によると、早ければ2017年度中との見方がある。昇堂は近く再開される見通し。【関連記事31面に】

 善光寺天台宗一山(25院)の住職代表らは16年6月、差別的な発言などがあったとして本堂への出仕停止を要求。貫主側は差別発言を否定しつつ、昇堂を自粛した。一山トップの臈僧(ろうそう)3人が辞任などを求める通告書を提出し、大勧進の信徒総代も辞任勧告をするなど異常な対立状態が続いていた。

 関係者によると、天台宗務庁(大津市)が最近、事態の収拾に動いたもよう。この日の会見に先立ち、天台宗一山の住職たちによる会議と、臈僧に信徒総代らを交えた大勧進の協議会が開かれ、関係者が歩み寄ったという。

 小松貫主は会見で、「一昨年来、信徒や地域の皆さまにご心配やご迷惑をお掛けしたことについて、大勧進を代表しておわびしたい」と謝罪し、「平常通り業務に復帰し、本堂に出仕し、本尊にご奉仕させていただく」と述べた。その上で、「いずれ将来、善光寺を背負って立つ後任者を定め、道を譲りたい。それまでしばし勤めさせていただく覚悟」とした。退任時期について問われ、「それはまだ」などと述べた後、会見を打ち切った。

 臈僧の最高位に当たる一臈僧の伊藤克之・常徳院住職(61)らによると、会見前にあった会合では、「時機を見て辞任する」旨の小松貫主の意思が伝えられ、住職や信徒総代はおおむね了承したという。伊藤住職は「天台宗務庁に間に入ってもらい、小松貫主が天台宗トップの座主に退任の意向を伝えたと聞いた。昇堂を再開した上で、勇退していただく」とした。

(1月11日)

長野県のニュース(1月11日)