長野県のニュース

昇堂再開の経緯説明 善光寺大勧進 小松貫主が会見

善光寺大勧進で記者会見した小松貫主(右)=11日、長野市善光寺大勧進で記者会見した小松貫主(右)=11日、長野市
 1年半にわたって自粛してきた本堂での出仕(昇堂)を再開し、「しかるべき時期」に退任する意向を示した善光寺大勧進(長野市)の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(84)は11日、大勧進で10日に続いて記者会見し、昇堂再開に至った経緯などを説明した。昇堂自粛などにつながった女性職員への差別的な発言やセクハラについては改めて否定。具体的な退任時期には触れなかった。

 10日の記者会見では説明が不十分だったとし、改めて会見を開いた。

 小松貫主は昇堂再開の経緯について、2017年10月ごろに天台宗(総本山・比叡山延暦寺)トップの座主と面会した際、事態に苦慮した座主から「もういいかげんに何とかならないか」と言われたと説明。天台宗務庁(大津市)が、小松貫主と昇堂停止を求めた善光寺天台宗一山(25院)側の間に入り、収束に向けて動いたとした。また、昇堂再開を受け、差し止められていた給与の支払いも再開されるとした。

 17年度中との見方もある退任時期について、小松貫主は、「年齢も年齢なので、いつまでも固執して貫主を務めるわけにもいかない。いずれか席を譲れる方があれば譲りたい」との説明にとどめた。後任人事について「一山の推薦委員会の推薦と一山の同意が必要。そういう動きはまだない」とした。

 差別発言とセクハラについては、自身を気に入らない人たちの「嫌がらせだ」と述べた。同席した小松貫主の代理人の植田忠司弁護士は、一山や信徒総代側による昇堂停止要求や給与差し止めについて、「法的な問題があり得る。事実を確認せず処分権限のない団体がそういうことをするのは、重大な人権侵害」などと批判した。

 天台宗一山の住職代表らは16年6月、差別的な発言などがあったとして本堂への昇堂停止を要求。貫主側は差別発言を否定しつつ、昇堂を自粛してきた。10日の一山の住職たちによる会議と一山トップの臈僧(ろうそう)に信徒総代らを交えた大勧進の協議会で、昇堂再開が了承された。昇堂は、近く再開される見通し。

(1月12日)

長野県のニュース(1月12日)