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地域で紡ぐ音楽 夢を形に 伊那にライブカフェ

店内のステージでギターを演奏する雨宮さん店内のステージでギターを演奏する雨宮さん
 伊那市山寺でリフォーム会社を経営する雨宮伯(ひろし)さん(65)=上伊那郡南箕輪村=が11日、会社隣にライブカフェ兼花店「雛眠(スーミン)」をオープンした。伊那北高校(伊那市)在学時からフォークソングに熱中し、卒業後はプロを目指して上京。夢を諦めて同市に戻ったが、アマチュアとして40年以上、活動を続けている。ライブカフェは、地域の人がもっと音楽を楽しめる場を提供したいと開店を決めた。

 店は空き物件を使用し、広さ約70平方メートル。昨年11月から改修し、ツガなどの材木を使った温かい雰囲気だ。コーヒー(400円)のほか、客の目を楽しませようと鉢植えも販売。接客は基本的に1人で対応し、「初めてのレジ打ち」もこなしている。

 横浜市出身。中学の時に家族で伊那市に引っ越した。加山雄三さんに憧れて伊那北高のギター部に入部。オリジナルのフォークソングを作り、同校や他校の文化祭で披露した。

 卒業後、当時バンドを組んでいた男性と上京。デザインの専門学校に通う傍らプロを目指し、6畳一間で共同生活を始めたが、意見や生活が合わず1カ月で解散した。「すぐにプロを諦めて趣味で音楽をやっていこうと思った」という。20歳で地元に戻り、24歳で実家の看板業を継いだ。結婚後も音楽仲間と練習などに打ち込んだ。

 それ以降も、伊那市でフォークソングフェスティバルを主催したり、グループホームや病院などで歌を披露したり活動を続けてきた。「音楽は人を癒やし、元気にする。自作の曲を聞いてくれた人に届くのはとてもうれしい」と語る。

 自分のライブハウスを持つ夢は10年ほど前から抱いていた。鳥の「雛(ひな)」のふわふわしたイメージが好きで、眠るようにのんびりできるスペースにしたい―と店名を付けた。雨宮さんは「歌う人も聞く人も気軽に音楽を楽しめる店にしていきたい」と意気込んでいる。営業は午後1〜7時。日曜定休。ステージの使用料は今後決める。14日午後6時から、雨宮さんらによる記念ライブがある。

(1月12日)

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