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歌会始入選の塩沢さん「夢かなって良かった」

 入選者で飯田市駄科の主婦塩沢信子さん(78)は12日の「歌会始の儀」への出席後、取材に「元気なうちに夢がかなって良かった」と充実感を語った。

 塩沢さんは自宅近くの工場に勤める外国人の女性たちを題材に、「片言の日本語はなす娘らは坂多き町の工場を支ふ」と詠んだ。塩沢さんには県外で働く娘がおり、母親としてのまなざしも込めたという。選者は「『坂多き町』の表現が引き立つ」などと評価した。

 儀式後の天皇、皇后両陛下との懇談では、皇后さまから「これからも歌を続けてください」と優しく声を掛けられたという。両陛下が2016年11月に下伊那郡阿智村の満蒙(まんもう)開拓平和記念館を訪れたことも話題に。天皇陛下が訪問時の思いを詠まれた歌の碑が昨年11月、同館に建立されたことを塩沢さんが報告すると、陛下は和やかな面持ちで「そうですか」と応じられたという。

 塩沢さんは50歳を過ぎたころに短歌を始め、就寝時に布団の中で詠むのが日課。「それが私の楽しい時間。大好きな読み書きを自然体でいつまでも続けたい」と語った。

(1月13日)

長野県のニュース(1月13日)