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繁栄もたらす獅子「阿吽の舞」 伊那・仲仙寺で奉納

剣を振るいながら息を合わせて舞う雌雄の獅子剣を振るいながら息を合わせて舞う雌雄の獅子
 長野県伊那市西箕輪羽広の仲仙寺で14日、400年以上の伝統がある市指定文化財の「羽広獅子舞」の奉納があった。羽広区の全230戸でつくる保存会から約40人が舞や笛、太鼓で参加。本堂での舞は、雌雄の獅子が舞い合わせることから「阿吽(あうん)の舞」と呼ばれ、息の合った演技で地域の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 同寺を境に南側の住民が雄獅子、北側の住民が雌獅子を受け継ぎ、奉納は今年で405回目。雌雄で異なるおはやしに合わせ、「剣の舞」「浄(きよ)めの舞」など五つの舞を披露した。その後、雌雄に分かれて計24軒を回り、家内安全を願った。

 雌獅子を担当した青木敬士郎さん(27)は「先輩に教わった所作ができた」とほっとした様子。雪の降り積もる境内でびっしょりと汗をかいての熱演に、観客から大きな拍手が送られた。

 保存会長の唐沢信彦さん(56)は「舞い手が減った時期から子どもに獅子舞を体験させてきた。今は若手が多く(活動が)安定している」。今年、雄獅子を担った林輝幸さん(36)は、小学6年生の時に子ども獅子を体験したといい、「地元に残ったからには、(獅子舞は)保存会に入ってやらなければならないこと。境内での舞は初めてだが、やりきった」と満足そうだった。

(1月15日)

長野県のニュース(1月15日)