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キャンピングカー 訪日客にレンタル かーいんてりあ高橋

訪日外国人観光客向けにレンタルするキャンピングカー訪日外国人観光客向けにレンタルするキャンピングカー
 キャンピングカー製造販売の「かーいんてりあ高橋」(長野市)が、訪日外国人観光客を対象にしたキャンピングカーのレンタル事業に参入する。同社が中心となり、欧州キャンピングカーレンタル大手マクレント(ドイツ)の日本法人を昨年設立。マクレントのサイトで予約した客に今年2月から、自社製造の車両や輸入車を貸し出す。訪日客急増で都市部の宿泊施設不足が課題となる中、移動手段と宿泊場所を兼ねたキャンピングカーの需要拡大を見込む。

 キャンピングカー製造の国内7社がマクレントと提携。かーいんてりあ高橋の高橋宣行社長が代表となり、マクレントジャパン(神奈川県平塚市)を立ち上げた。当初は車両を貸し出す拠点を、長野市のかーいんてりあ高橋本社や神奈川県内の支店、他社の店舗がある山梨県の3拠点に開設。その後、埼玉、愛知、三重、香川、京都などの各府県に順次拡大する。

 レンタルする車両は全拠点で計40〜50台ほど用意する予定。車内で4〜6人が就寝できる複数の車種をそろえる。各車両はベッドやこんろ、電子レンジのほか、英語対応のナビゲーションシステムも備える。レンタル料金は車両のグレードに応じ、平日1万2000円〜6万円。休日や繁忙期は高めに設定する。

 高橋社長によると、2015年夏、欧州でキャンピングカー展示会を視察した際にマクレントの幹部と知り合い、日本での事業展開を計画。マクレントは欧州全域に店舗があり、同社サイトを通じて日本でのレンタル事業を宣伝・予約を募っていくため、予約システムの開発費や海外での宣伝費用を省けるという。

 17年の訪日客は推計2869万人で、過去最多を更新。寝泊まりもできるキャンピングカーは、日本各地を周遊したい旅行者の希望に応えられると見込む。日本人向けにも貸し出すが、ゴールデンウイークなど特定の期間に休暇が集中し、それ以外は稼働率が上がらない可能性がある。海外の旅行客は長期の休暇を取得する傾向があり、需要を平準化しやすいと想定する。

 国内のキャンピングカーの購入価格帯は500万円台が最も多く、高額のため「興味があっても、なかなか購入に踏み切れない人が多い」と高橋社長。日本人にも「まずはレンタルで気軽にキャンピングカー体験をしてほしい」と話す。レンタルをきっかけに新車購入や、貸し出し用車両の増産につながることも期待している。

 かーいんてりあ高橋は1983(昭和58)年創業で社員18人。ワゴン車をベースにキャンピングカーを製造し、年約200台を販売する。17年2月期の売上高は約10億円。

(1月16日)

長野県のニュース(1月16日)