長野県のニュース

リニア松川工区 環境保全計画 JR東海が公表

 JR東海は15日、2月にも準備工事に着手するリニア中央新幹線中央アルプストンネル松川工区(飯田市、4・9キロ)の環境保全計画を公表した。トンネル掘削で生じる大気や水質、動植物などへの影響を減らす措置を盛った。県と飯田市に提出し、同社ホームページで公開している。

 松川工区の工事をJR東海から受託する独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2016年12月、風越山トンネル(5・6キロ、飯田市)の西側2・3キロ区間とともに入札により、戸田建設(東京)、あおみ建設(同)、矢作建設工業(愛知県)の3社の共同企業体(JV)と工事契約を結んでいる。

 トンネルの東側出入り口となる「松川坑口」付近に施工ヤードを設け、山岳トンネル工事で一般的な「ナトム工法」で掘り進める。19年度末から23年度末までの掘削期間中に、約90万立方メートルの残土が発生する見通し。

 環境保全計画によると、施工ヤードの周囲に高さ約5メートルの仮囲いを設け、騒音や粉じん対策を図る。トンネル掘削で生じる湧水など工事排水は、濁水処理施設でろ過や中和をし、ヤード脇の松川に放流するとした。残土を仮置きするヤード内の土砂ピット(容量約4500立方メートル)には、屋根と側溝、覆いのシートを設けて管理する。

 施工ヤード周辺では、希少動植物が確認されたため、地形の改変ができるだけ小さくなるよう計画したと説明。確認した場所や種類などは「希少種保護のため非公開」とした。県のレッドリストで絶滅危惧種とされているシラチャウメノキゴケなどコケ植物4種については、工事前に移植を計画するとした。

(1月16日)

長野県のニュース(1月16日)