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「地域包括ケア」タイで浸透を 佐久大・佐久市 普及事業

佐久市で研修し、タイ・サンスク町の高齢者とその家族に食事や健康の指導などをするヘルスボランティア(右から2人目)と看護師(左から2人目)ら佐久市で研修し、タイ・サンスク町の高齢者とその家族に食事や健康の指導などをするヘルスボランティア(右から2人目)と看護師(左から2人目)ら
 佐久大(佐久市)や佐久市は19、20日、タイのサンスク町で初の「ヘルスフェスティバル」を開く。県厚生連佐久総合病院(同)の病院祭がモデルで、健康体操のコンテストのほか、医師や看護師による講演などを予定する。佐久大と市が同町で進める包括的な高齢者ケアの普及事業の一環。フェスをきっかけに、高齢者を地域全体で支える重要性を現地の住民に知ってもらう考えだ。

 佐久大は2008年から、サンスク町にあるブラパ大と交流している。国際協力機構(JICA)の協力事業に採択され、16年からは3年計画で、介護予防や医療などにより高齢者の健康や暮らしを総合的に支える日本の「地域包括ケア」をサンスク町に広める事業を佐久市と共同で進めている。これまでの取り組みで介護や看護の人材が育ってきたことから、最終年の今年は住民へ浸透を重視。病院祭を通じて、医療の知識などを地域住民に分かりやすく伝える。

 普及事業はこれまで、佐久大看護学部などによる介護・看護の人材育成活動を主に行ってきた。互いの担当者が行き来して育成した「ヘルスボランティア」が医師に交じって高齢者宅を訪問。体操や栄養指導による健康増進活動が始まっている。町やブラパ大、医療関係者らが参加する協議会も設立。地域包括ケアを組織的に進める基盤が整ってきた。

 市高齢者福祉課の山崎ひろ子課長は「フェスが一過性のイベントで終わってはいけない。現地の人たちと交流を深め、佐久の介護や医療が根付くよう、事業を進めたい」としている。

(1月17日)

長野県のニュース(1月17日)