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「石灰華」広く分布 松本市安曇の特別天然記念物一帯

 松本市教育委員会は17日、同市安曇の特別天然記念物「白骨温泉の噴湯(ふんとう)丘と球状石灰石」の一帯に、炭酸カルシウムの沈殿物「石灰華(せっかいか)」が広く分布しているとの調査結果を明らかにした。石灰華は、丘のように盛り上がった噴湯丘や、小さなボール状になった球状石灰石と同じ成分で構成。国内最大級の分布や堆積の規模が見込まれ、文化庁から特別天然記念物としての指定範囲を見直す手続きをするよう指導を受けたとしている。

 石灰華は、炭酸カルシウムを含む温泉の吹き出し口付近に沈殿し、地層のように広がっていることもある。同じ成分の噴湯丘や球状石灰石は、白骨地区と小梨平地区一帯に分布し、1922(大正11)年に約8万1700平方メートルの範囲が天然記念物に指定され、52年に特別天然記念物になった。

 その後、詳しい調査はされていなかったが、市教委は保存活用計画を作るため、調査を2016年度から実施。指定範囲外にも石灰華が広く分布していることが分かった。

 厚さは最大約30メートルに及ぶといい、調査を監修した信州大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)らは、国内最大規模の分布や堆積の可能性を指摘しているという。市教委は、拡大後の指定範囲として約16万平方メートルを見込んでおり、今夏にも文化庁に指定範囲の変更を申請する方針だ。

(1月18日)

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