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人手不足…海外採用に「活路」 茅野の親湯温泉

昨年12月から上諏訪温泉「しんゆ」で働くユーリヤさん(左)とディナさん=諏訪市昨年12月から上諏訪温泉「しんゆ」で働くユーリヤさん(左)とディナさん=諏訪市
 諏訪市と茅野市で温泉旅館を経営する親湯温泉(茅野市)は、外国人従業員の採用に力を入れている。海外で採用活動をするのが特徴で、これまでにタイで2人、米国で1人を採用。2017年7月には初めてロシアで女性2人を採用し、同12月に諏訪市の上諏訪温泉「しんゆ」で研修を始めた。柳沢幸輝社長は人手不足の状況を踏まえ、「大手がやらない採用活動をすれば中小企業も活路を開ける」としている。

 同社は少子高齢化などによる人手不足を見通し、13年に留学生らの新卒採用を日本国内で開始。ただ、14年には応募者が大きく減り、「日本語が話せないなど、応募者のレベルも落ちてきた」(柳沢社長)。同年に外国人紹介サービスを手掛ける「リクルートキャリア」(東京)を通じて海外での採用を始め、14年にタイで2人、15年に米国で1人を採用した。

 今回ロシアに目を向けた理由について、柳沢社長は「ロシアから県内へのインバウンド客は微増傾向で、日本への関心が高いと感じた」と説明する。モスクワとサンクトペテルブルクで、リクルートキャリアが事前に募集した約100人と面接。日本語を話すことができ、客の笑顔のために働くことができる―といった基準で選考し、ともに24歳で大学で日本語を学んでいたユーリヤ・クズネツォヴァさん、ディナ・ザギドゥリナさんを採用した。

 柳沢社長は「優秀な人材が採用できれば、他の従業員にも良い影響がある。今後も定期的にロシアで採用活動をしたい」と話している。同社は今回の2人を含め、計10人の外国人従業員を採用している。

(1月19日)

長野県のニュース(1月19日)