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野菜高騰 工夫で乗り切れ

消費者が買いやすい価格にと、小分けの野菜を充実させたスーパー=飯田市のキラヤ黒田店 消費者が買いやすい価格にと、小分けの野菜を充実させたスーパー=飯田市のキラヤ黒田店 
 昨年秋の台風やその後の低温などの影響でダイコンや葉物野菜の高値が続く県内。客が買いやすい価格にしようと、小分けにした商品を増やす小売りが目立っている。消費者側も、鍋物でハクサイを減らして価格の安定したモヤシやキノコを増やしたり、果物での「ビタミン補給」を心掛けたりと、工夫を迫られる日々。農林水産省によると、野菜の高値傾向は品目によってはしばらく続く見込みで、売り手も買い手も悩まされそうだ。

 飯田市のスーパー「キラヤ黒田店」は、キャベツや白菜を半分や4分の1に切った商品を例年より多く並べ、キノコ類の売り場も広げた。「子どもたちに鍋などを食べさせたいが、野菜の値段が高く、なかなか手が出ない」と、同店を訪れた主婦須坂景子さん(38)。「値段が一定なので割安感がある」と、カット野菜を購入する機会が増えたという。

 同省の価格動向調査によると、今月8〜10日の小売価格は、全国平均でハクサイが1キロ338円と平年の2・15倍、ダイコンが同330円で2・14倍。キャベツやレタスも2倍を超えた。長野県連合青果(上田市)では、1月以降の入荷量がレタスが昨年同期の半分以下、ダイコンとキャベツは6割、ホウレンソウは7割程度。永井一嘉常務は「全国の産地を台風が荒らし、『東日本がだめなら西日本で』といったリカバリー(回復)ができない状態」とする。

 スーパーの生鮮市場JC長野中央店(長野市)も比較的小さいキャベツをさらに半分にして販売。切った野菜は断面が乾燥して傷みやすく、担当者は「その日に売り切っている」。スーパー運営のニシザワ(伊那市)も半分や4分の1カットの野菜を充実している。

 長野市内の主婦(49)は18日、市内の農産物販売店で葉の付いたかぶを見つけ、「葉も食べられ、お得感がある」と購入した。最近は、モヤシやキノコ類を買うことが増えたといい、「鍋はハクサイを少し減らして豆モヤシを入れています」。同市内の女性(84)は「比較的安いリンゴやキウイなどで、ビタミンを取るようにしている」。

 長野県連合青果によると、ホウレンソウやコマツナなど一部の葉物野菜は平年並みの供給量に回復しつつある。一方、農水省は、ダイコンやキャベツは2月ごろから出荷量が回復するものの、ハクサイは3月半ばごろまで変わらないと見込んでいる。

(1月19日)

長野県のニュース(1月19日)