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白馬の3雪渓も氷河か 調査団「可能性高い」

 大町市の北アルプス鹿島槍ケ岳(2889メートル)のカクネ里雪渓が県内初の氷河だと学術的に明らかにした学術調査団(小坂共栄団長=松本秀峰中等教育学校校長・信州大理学部特任教授)は18日、市役所で記者会見し、カクネ里雪渓に加え、富山県側の北アでも新たに2カ所の雪渓が氷河と認められたと発表した。国内の氷河はいずれも北ア北部の富山県5カ所、長野1カ所の計6カ所となった。学術調査団はまた、北安曇郡白馬村の北ア唐松沢雪渓、不帰(かえらず)沢雪渓、杓子(しゃくし)沢雪渓の3カ所も氷河の可能性が高いと指摘した。

 調査団を構成する富山県立山カルデラ砂防博物館(立山町)の調査で、富山県側の池ノ谷(いけのたん)雪渓、内蔵助(くらのすけ)雪渓の氷体(氷の塊)が斜面に沿って流動していることが判明。カクネ里雪渓を含む3カ所が氷河だとする研究論文が日本地理学会(東京)の1月発行の学会誌に掲載され、いずれも氷河であると学術的に認められた。

 調査団によると、積雪期に年平均7メートルの積雪がある上、周囲の斜面からの雪崩によってさらに雪が集まり、一冬で20メートル以上の雪が積もる北ア北部の気候や地形が、氷河を現存させている背景にあるという。氷河と認められた6カ所とも氷体の厚さは25メートル以上あった。

 会見で小坂団長は「白馬の3雪渓を新たに調査し、流動が確認されれば氷河と認められる可能性がある」とした。同席した牛越徹市長は、カクネ里雪渓が氷河と認められたことを受け、「大町の山岳文化の振興と山岳県長野のイメージ向上に大きく役立つ成果」と述べた。

(1月19日)

長野県のニュース(1月19日)