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御嶽山「マイスター」事前講習会に50人余

18年度に活動を始める御嶽山火山マイスターの受験に向け、講座に参加した人たち=20日、木曽町18年度に活動を始める御嶽山火山マイスターの受験に向け、講座に参加した人たち=20日、木曽町
 2014年の御嶽山噴火災害を教訓に、18年度から活動を始める「御嶽山火山マイスター」養成の事前講習会が20日、木曽郡木曽町で始まった。火山防災の啓発活動を担うマイスターの受験には必須の講座で、将来の受験を志す子どもを含め50人余が参加した。噴火災害の遺族や災害から生還した人の姿もあり、「自分たちにできることをしたい」と熱心に聴講していた。

 御嶽山火山マイスターは、死者58人、行方不明者5人を出す戦後最悪の火山災害を教訓に発案され、火山の恵みと危険を伝える役割を担う。初回の講座では、信州大教育学部の竹下欣宏准教授(地質学)が、マグマが噴き出す構造やさまざまな噴火の形態などを説明。長野地方気象台の山崎一郎火山防災官が、噴火災害以降に御嶽山周辺に設置された観測機器を紹介し、気象庁の噴火警報・予報の見方などについて解説した。

 御嶽山で山の案内人をしている町内の男性(61)は聴講後、「山について詳しいのは自分たちなので、マイスターになって御嶽山の性質を登山者に伝えたい」を意欲を語った。木曽町三岳小学校の4、5年生9人がマイスターを受験予定の教諭と共に参加。5年の下島日和さん(10)は「大まかな話は分かった。火山のことをもっと知り、将来、マイスターになることも考えたい」と話した。

 噴火災害で一緒に登山していた仲間を失った関東地方の50代男性も参加。初年度の受験資格は「御嶽山周辺に居住か在勤」に限られているが、「自分のできることをしないといけないと思っている。可能ならばマイスターになろうと思う」と述べた。

 講習会は県危機管理部、県木曽地域振興局が主催。マイスター受験には、規定の二つの講座を受講した上で書類を提出し、3月18日に面接試験を受ける。合格者は同月28日に発表される。

(1月21日)

長野県のニュース(1月21日)