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善光寺大勧進の小松貫主が「お朝事」再開

昇堂を再開した小松貫主(中央)。「お数珠頂戴」で参拝客の頭に数珠を当てながら本堂に向かった=22日午前7時すぎ、長野市昇堂を再開した小松貫主(中央)。「お数珠頂戴」で参拝客の頭に数珠を当てながら本堂に向かった=22日午前7時すぎ、長野市
 差別的な発言があったとされる問題などを受け、善光寺本堂での出仕(昇堂)を自粛してきた善光寺大勧進(長野市)の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(84)は22日、本堂で行う朝の法要「お朝事(あさじ)」を約1年半ぶりに再開した。境内には仏縁を結ぶ「お数珠頂戴(じゅずちょうだい)」の儀式を待つ多くの参拝者が並んでひざまずき、貫主は以前と同様に一人一人の頭に数珠を当てた。

 午前7時、赤い傘を差したお供を連れて大勧進を出発。参拝者に数珠を当てながら進み、善光寺天台宗一山の住職らと本堂で経を唱えた。約30分後、大勧進に戻った小松貫主は報道陣の取材に応じず、「善光寺如来のお導きによって昇堂させていただいた」とのコメントを出した。

 小松貫主は、10日の記者会見で、昇堂を再開する一方、「しかるべき時期」に退任すると表明している。妻を亡くした2年ほど前から毎朝参拝に訪れているという長野市の平出勲さん(78)は「引退の方向に進むということだが、来られる間は毎朝出てほしい」と話していた。

 お朝事は、副住職2人を含む3人が交代で務めている。小松貫主は今回、29日まで続ける予定だ。

 小松貫主を巡っては、天台宗一山の住職代表らが2016年6月、差別的な発言があったとされる問題などで本堂への昇堂停止を要求。貫主は、差別発言を否定しつつ、昇堂を自粛してきた。今月10日、記者会見に先立つ一山の住職たちによる会議と一山トップの臈僧(ろうそう)に信徒総代らを交えた大勧進の協議会で、貫主の退任の意向が伝えられる一方、昇堂再開が了承された。

(1月22日)

長野県のニュース(1月22日)