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軽井沢バス事故 遺族が長野地検に起訴求める署名提出

軽井沢町のスキーバス転落事故のバス運行会社社長と元運行管理者の起訴を求める署名を提出するため、長野地検に入る遺族会代表の田原さん(右)ら=22日午前11時22分、長野市妻科軽井沢町のスキーバス転落事故のバス運行会社社長と元運行管理者の起訴を求める署名を提出するため、長野地検に入る遺族会代表の田原さん(右)ら=22日午前11時22分、長野市妻科
 大学生ら15人が死亡し、26人が重軽傷を負った2016年1月の北佐久郡軽井沢町スキーバス転落事故の遺族でつくる「1・15サクラソウの会」は22日、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたバス運行会社イーエスピー(東京)の高橋美作社長(56)と運行管理者だった荒井強元社員(49)の起訴を求める署名4万7421筆を、長野地検に提出した。地検に対し、遺族は再発防止に向け裁判で責任を追及することの重要性を訴え、同席した弁護団は、この事故が社長らの起訴に相当する事案だと強調した。

 代表の田原義則さん(52)=大阪府吹田市=が午前11時半ごろ、事故で亡くなった次男の寛さん=当時(19)=のネクタイを身に着け、弁護士2人と署名を包んだ風呂敷を持って長野地検に入った。

 提出は非公開。同会などによると、地検側は捜査を担当する検察官が対応した。田原さんらが署名とともに速やかな起訴を求める要望書を提出し、地検側から「これからも鋭意捜査を進めていく」との返答があったという。

 終了後、田原さんは報道陣の取材に「われわれの思い、4万7千人の思いをお伝えできたと思う」と語った。社長らが裁判で証言することなどを通して、「事故の根本的な責任をはっきりさせなければ、再発防止策は完結しない」と強調。地検の処分が出るまで署名を続けていく考えも明らかにした。

 提出に同席した弁護団長の酒井宏幸弁護士(長野市)は「今日の(地検との)やりとりから、捜査はまだ終わっていないと理解した」と説明。イーエスピーでは、事故当日を含め、国が定めた下限を下回る運賃で契約するなど、多くの法令違反があったことを踏まえ、「これで管理者が処罰されなければ、運転手に責任を押し付けることになる。最終的な責任者を処罰すべき事案で、その理由は十分にあると考えている」と話した。

 同会は、県警がイーエスピーの社長と元社員を書類送検した昨年6月末から署名を集め始めた。遺族が街頭で呼び掛けたり、同会のホームページで募ったりした。

 田原さんらは22日午後、軽井沢町の事故現場を訪問する。

(1月22日)

長野県のニュース(1月22日)