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災害に耐えた「不落林檎」 上田の農協、28日に受験生に配布

清水さん(中央)ら真田REDアップルの生産者と「赤備え」の商品箱清水さん(中央)ら真田REDアップルの生産者と「赤備え」の商品箱
 信州うえだ農協(本所・上田市)は28日、昨年の降ひょうや台風接近でも落果しなかった地元産リンゴの新ブランド「真田REDアップル」を「不落林檎(ふらくりんご)」と名付け、上田市の上田城跡公園内にある真田神社で受験生らに30箱(1箱6玉)限定で無料配布する。自然災害に耐えたリンゴと「不落城」として知られる上田城の験を担ぎ、受験生を応援するとともにリンゴをPR。生産者は「ぜひ食べて合格してほしい」と願っている。

 上田産のリンゴをブランド化しようと市内の農家6軒が参加し、2016年に真田REDアップルの販売を始めた。収穫期に応じて「秋映(あきばえ)」「シナノスイート」「サンふじ」から良質なリンゴを選び、1箱(6玉)税別3千円で販売。地元ゆかりの戦国大名・真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」にちなんだ真っ赤な商品箱で高級感を出し、主に贈答用の需要を見込んでいた。

 だが、17年5月31日夜、上田市などで直径2センチほどのひょうが降り、果樹や野菜に傷が付いた。被害額(速報値)は上田市で3469万円(被害面積97・7ヘクタール)。同年秋の台風でも落果する被害が相次ぎ、青果としての販売を諦めて加工用に回していた。

 今回の無料配布は、戦国時代、徳川の大軍による2度の侵攻をはね返した「上田城」と、ひょうと台風という2度の災害に耐えた真田REDアップルの力にあやかり、受験生も頑張ってほしいと企画。1月22日には真田神社で今年の厄払いと豊作祈願をした。

 9割以上のリンゴが降ひょうや台風被害に遭った真田REDアップルの生産者、清水滉平さん(24)は「(進学した18年度は)無傷のREDアップルを食べてもらえればうれしい」と話している。

 不落林檎は「平成30年」にちなんで30箱を用意。午前9時から同神社境内で配る。1家族1箱限定。

(1月24日)

長野県のニュース(1月24日)