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上田―松本間に新バイパス整備へ 今春にもルート帯示す方針

 上田、松本両地域を結ぶ国道143号の青木峠付近(小県郡青木村・東筑摩郡筑北村境)の未改良区間を巡り、県が新トンネル建設を含むバイパス整備の事業化に向け、今春にも数百メートル幅のルート帯を地元自治体に示す方針を固めたことが23日、分かった。新トンネル建設で両地域間の所要時間は、現道や国道254号三才山トンネルを経由するルートよりも20分近く短縮できる見通し。

 青木峠の現道は11キロ区間が未改良。カーブが多い上、完成後100年以上経過して国道では最古のトンネルの「明通(あけどおし)トンネル」や、幅員が狭く車両の擦れ違いができない「会吉(あいよし)トンネル」などがあり、交通の難所となっている。

 県はバイパス整備で連続したカーブを解消し、この区間を4キロ程度でつなぐ方針。県内交通実態調査などを踏まえ、経済、観光への波及効果や災害時の緊急輸送路、救急搬送路の確保につながると判断した。作成中の次期「県総合5か年計画」(2018〜22年度)にも「事業着手」する道路として盛り込む予定だ。総事業費は100億円を超える見込み。

 県は16年度に一帯の地質や地下水、工事に伴う残土処理などについて調査を開始。17年からは国の意見も聞きながら学識者と勉強会を開き、ルート帯の検討を進めてきた。18年度はボーリング調査などを予定。同年度以降、ルート帯をさらに絞り込んで国に交付金を申請し、事業化を図る。

 上田、松本両地域を結ぶ主要幹線道路は国道143号のほか、有料道路区間がある国道254号のみ。新トンネルを含むバイパス整備を巡っては、周辺5市村が「整備促進期成同盟会」を設立し、国や県に早期建設を働き掛けてきた。青木村の北村政夫村長は23日の取材に「トンネル開通を見越して進めている村づくりをスピードアップさせたい」と話した。

(1月24日)

長野県のニュース(1月24日)