長野県のニュース

草津白根山噴火 観光への影響を注視

 23日、突然噴煙を上げた草津白根山の本白根山。群馬県草津町に近い志賀高原(下高井郡山ノ内町)では2017年6月、約3年にわたって続いた草津白根山への入山規制が緩和され、一帯の観光での巻き返しを進めていた。噴火を受け、地元では草津白根山付近を行程に入れたスキーのツアーを見直す動きも。いつまで、どの程度の火山活動があるのか、関係者は気に掛けた。

 23日、志賀高原観光協会の事務所では、山本光俊協会長らが噴火について情報収集などに追われた。観光客からは問い合わせの電話が相次いだ。

 気象庁が17年6月に草津白根山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げると、3年ぶりに展望できるようになった火口湖「湯釜」にも客足が戻ってきたところだった。

 レベル引き下げを受けて同協会は今冬、志賀高原から草津温泉に向かうバックカントリースキーのツアーを5年ぶりに企画。2、3月の3日間を予定し、既に約60人から参加申し込みが寄せられていた。行程には草津白根山付近が組み込まれており、山本協会長は「現状を考えれば見直しが必要」とする。

 志賀高原と草津町は、草津白根山近くを通る国道292号で結ばれ、冬季閉鎖が解かれる夏場は観光客に人気のルートだ。噴火を受け、群馬県中之条土木事務所は「そもそも通行できるかどうか検討が必要」とする。本白根山・鏡池の約5キロ北にある渋峠ホテルの児玉幹夫代表(79)は「また規制されればお客の流れは少なくなるだろう。噴火警戒レベルが戻ったばかりなのに…」と残念がる。山ノ内町の竹節義孝町長は「何より人命が第一だが、春先のバックカントリースキーやグリーンシーズンの観光に影響が出ざるを得ないだろう」とする。

 草津白根山防災会議協議会には、群馬県境に接する上高井郡高山村も加わる。地元の信州高山温泉郷観光協会の藤沢勉事務局次長は「風評被害を含め、今後の影響が出ないとは言えない」と話した。

 15年6月にごく小規模な噴火が2回発生し、噴火警戒レベル2が続く浅間山(長野・群馬県境、2568メートル)を抱える小諸市の小泉俊博市長は23日、「あらためて火山災害への備えの重要さを認識した」とのコメントを市のホームページで発表した。

(1月24日)

長野県のニュース(1月24日)