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千曲の松田館県宝指定、解除の答申

 県教委は25日、昨年9月の火災で全焼した千曲市八幡の「松田館(やかた)」の県宝「主屋(おもや)」と「斎館(さいかん)」について、県宝指定を解除するよう県文化財保護審議会に諮問した。同審議会は同日、指定を解除するよう県教委に答申。2月に開く県教委定例会で解除が正式に決まる見通し。

 県教委文化財・生涯学習課は昨年11月15日に行った現地調査を踏まえ、「主屋、斎館とも焼損して原形をとどめておらず、県宝指定時の状況を維持していない」と説明した。18世紀後期建築とされる主屋は、屋根や天井などを焼失。1861(文久元)年建築の斎館も、屋根や天井、柱のほとんどが焼失していた。同審議会委員から諮問への異議はなかった。

 一方、県教委は主屋などを含む松田家一帯の県史跡「武水別(たけみずわけ)神社神主松田家館跡」について、土塁など史跡の構成要素が残っているとして指定を維持すると説明。千曲市が全焼した建物の復旧、復元を進めるに当たり、支援や助言をしていくとした。

 火災は昨年9月6日に発生。主屋、斎館のほか、いずれも市有形文化財の味噌(みそ)蔵、料理の間、新座敷の計5棟を全焼した。

(1月26日)

長野県のニュース(1月26日)