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長野五輪の元「雪ん子」女性、20年ぶり五輪イベントに

長野冬季五輪開会式で武蔵丸関と米国選手団の入場行進を先導した写真を手に、「雪ん子」の思い出を語る吉田さん長野冬季五輪開会式で武蔵丸関と米国選手団の入場行進を先導した写真を手に、「雪ん子」の思い出を語る吉田さん
 1998年長野冬季五輪開会式で子どもたちが扮(ふん)する「雪ん子」を演じた吉田世理奈さん(32)=松本市筑摩=が、長野市エムウェーブ内の長野オリンピックミュージアムで27日に始まる「秩父宮記念スポーツ博物館長野巡回展」に、スペシャルアンバサダーとして参加する。長野五輪・パラリンピックから20年を記念し、五輪関連資料が並ぶ同展の開会式で自らの体験を披露する。「五輪イベントに再び関わることができ、うれしい」と喜んでいる。

 吉田さんは長野市篠ノ井西中学校1年の時、長野五輪の開会式を盛り上げた150人の雪ん子役の1人に選ばれた。本番では、大相撲の武蔵丸関と米国選手団の入場行進を先導。最終聖火ランナーを務めた英国の地雷廃絶運動家、クリス・ムーンさんと一緒に走り、歌手の森山良子さんとテーマソングを熱唱した。

 当時、クラシックバレエを習っていたという吉田さん。「(雪ん子の)練習を繰り返して、ばらばらだった歌や踊りが少しずつ一つになっていった」と懐かしむ。

 長野五輪をきっかけに国際交流に興味を抱いた吉田さんは、シドニーの大学に進学。卒業後は日本に戻って精密機器製造会社に就職し、海外営業部門を担当した。「長野五輪を控えて、小中学校の授業で国際交流の時間があり、意識が自然と海外に向いた。貴重な体験だった」。現在は、主婦として子育て中だ。

 昨年春に同ミュージアムを訪れた際、職員と長野五輪の話になった。雪ん子を演じたことを伝えると、スペシャルアンバサダー役を頼まれた。巡回展の開会式では、雪ん子の体験などを話すという。吉田さんは「五輪と関わることで、子どもたちが新たな視点や気付きを持ってくれるといい。選手だけでなく、多くのボランティアや関係者が五輪の舞台をつくっていることを、体験者として伝えたい」と話している。

 巡回展の開会式は27日正午から。展示は3月11日まで入場無料で公開する。問い合わせは、長野オリンピックミュージアム(電話026・222・3300)へ。

(1月27日)

長野県のニュース(1月27日)