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松本城で水路跡を確認 外堀の水位調整か

松本城の「三の丸」だった場所で確認された石組みの水路=26日、松本市大手2松本城の「三の丸」だった場所で確認された石組みの水路=26日、松本市大手2
 松本市の松本城の「三の丸」に当たる場所で、二の丸の外側にあった外堀と、三の丸の外側にあった総堀をつなぐ水路跡が確認されたことが26日、分かった。水路は石組みで、外堀の水位調整の機能があったとみられる。江戸時代の絵図には描かれており、2016年度に市教育委員会が始めた一帯の発掘調査で水路跡の可能性が指摘され、詳しい調査の末、水路跡と確定した。城の水路跡の調査例は全国的にも例が少ないといい、市教委は今後さらに調査を進める。

 水路跡が見つかったのは、江戸時代に三の丸に並んでいた武家屋敷の敷地境。直径20〜60センチ程度の石がほぼ2段に積まれ、長さは東西方向に約50メートル、幅は0・5〜1・9メートルほど。石組みが崩れるのを防ぐため、天守の石垣で使われている技術が見られるという。

 市教育委員会によると、水路は東から西に向かって傾斜があり、16世紀の築城当時から、何らかの方法によって外堀の水位調整に使っていたとみられる。今回の調査では、1955(昭和30)年ごろに敷設されたとの記録が残る土管が水路に沿う形で見つかり、敷設に伴って水路を埋めたのではないか―とみている。

 調査を統括する市教委の竹内靖長さん(52)は「水路は改修が繰り返されており、その変遷を追いたい。全国に先駆けた調査例になるのではないか」としている。

 市教委は2月11日午後1時から現地で説明会を開く。問い合わせは市教委文化財課埋蔵文化財担当(電話0263・85・7064)へ。

(1月27日)

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