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文化財防火デー 善光寺と松本城で訓練

本堂の屋根に向かって一斉に放水する消防関係者たち=長野市の善光寺本堂の屋根に向かって一斉に放水する消防関係者たち=長野市の善光寺 天守の方向へ放水するはしご車や消防団員ら=松本市の松本城天守の方向へ放水するはしご車や消防団員ら=松本市の松本城
 「文化財防火デー」の26日、県内各地で消火や救助などの訓練が行われた。貴重な文化財が火災で失われることがないよう、参加者は真剣な表情で取り組んでいた。

 長野市の善光寺では、市消防局や市消防団、善光寺事務局、地元の自主防災会が消防演習を実施し、100人余が参加。地震が発生し、境内の案内所から出火して本堂にも延焼する恐れがある―との想定で行った。国宝の本堂の屋根に向かって一斉に放水したほか、山門(三門)ではしご車を使った救出訓練をした。

 市消防局の込山忠憲局長は「手順をしっかり確認し、いざという時に役立ててほしい。文化財を後世に引き継ぐためにも火の取り扱いに十分注意して」。善光寺の若麻績信昭・寺務総長は「火事を起こさない強い気持ちを持って生活してほしい」と話した。

 松本市の国宝松本城では、市や松本広域消防局、市消防団などが消防総合訓練を行った。乾小天守(いぬいこてんしゅ)から出火し、強風にあおられて延焼する危険がある―との想定で実施し、約180人が参加した。

 発煙筒から煙が上がると、近隣町会の住民らが素早く城内の避難誘導と負傷者の応急手当てをし、初期消火に当たった。その後、4階に取り残された観光客の救助と、出動したはしご車などからの一斉放水を訓練した。赤羽郁夫市教育長は「国の宝、市民の誇りである松本城を災害から守るために、日頃の心構えが必要」と話していた。

(1月27日)

長野県のニュース(1月27日)