長野県のニュース

県信組とM&Aサイト提携 後継者不足による中小廃業歯止め

業務提携の書類に押印するアストラッドの高橋社長(左)と、県信組の黒岩理事長業務提携の書類に押印するアストラッドの高橋社長(左)と、県信組の黒岩理事長
 県信用組合(長野市)は30日、M&A(企業の合併・買収)による事業承継を仲介するウェブサイト「TRANBI(トランビ)」を運営するアストラッド(東京)と業務提携した。同社によると、トランビは国内最大級のM&Aサイトで、利用者は全国に広がる。県信組はアストラッドとの提携で取引先の事業承継を支援し、後継者不在による廃業に歯止めをかける。

 同日、県信組の黒岩清理事長とアストラッドの高橋聡社長が、県信組で提携書類に署名した。同社と県内金融機関の業務提携は初という。

 トランビは、半導体関連資材製造などのアスク工業(長野市)が2011年、中小企業の事業承継を支援しようと開設。16年にサービスを充実させようと分社化し、アストラッドを設立した。

 通常、M&Aの専門業者は着手金と成功報酬を取る。トランビは売り手と買い手の企業がサイト上で相手を探し、協議の末に成約した場合、譲渡金額の3%をトランビに支払う仕組み。16年の設立当時、売り手と買い手の登録数は全国で計2千社弱だったが、30日現在で計5700社余に増加した。成約は約50件に上るという。

 同社と金融機関の業務提携は、昨年11月の西武信用金庫(東京)が初めて。同12月には秋田県信組(秋田市)とも提携した。

 黒岩理事長は「中小企業はなかなかM&Aに踏み込みにくいが、トランビは(後継者不在の)解決方法の一つとして非常に有効」と強調。「取引先と接点がある(営業店の)渉外担当職員も顧客に紹介していければいい」とした。

(1月31日)

長野県のニュース(1月31日)