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伝統的工芸を猫のおうちに 栄村つぐら職人 丹精

つぐらの材料となるわらを編む藤木金寿さん(左)と、わらを選別する妻のみちさん=栄村極野つぐらの材料となるわらを編む藤木金寿さん(左)と、わらを選別する妻のみちさん=栄村極野
 栄村つぐら振興会会長の藤木金寿さん(89)が、県の伝統的工芸品に指定されているわら細工「栄村つぐら」の一つで、猫の家として使われる「ねこつぐら」作りに精を出している。かつて農閑期の冬仕事として村内で盛んに作られ、今もペットブームを背景に人気の工芸品。同村極野の自宅で、妻のみちさん(84)と一緒に、材料となるわらの状態を1本ずつ確認しながら編み込んで、年間約30個を仕上げている。

 藤木さんがつぐら作りを始めたのは約30年前。ねこつぐらは底面の直径約40センチ、高さ約35センチのドーム状に形を整えていく。「猫の出入り口となる部分の編み込みは、折り返しがあるから特に慎重になる」。力を入れてしっかりとわらを折らないと、きちんとした形にならないという。出来上がったねこつぐらは、1個3万円で販売している。

 現在は、ねこつぐらの作り方教室の講師も務める。「つぐら作りの技術を絶やさずに伝えていきたい」と藤木さん。同時に「自分も、格好良く作れる限りは編み続ける」と笑顔を見せた。

 栄村つぐらについての問い合わせは、村つぐら振興会(電話080・9525・4657)へ。

(2月1日)

長野県のニュース(2月1日)