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少雪と低温が要因か 5季ぶり御神渡り

諏訪市豊田沖の諏訪湖上で氷を切り出す八剣神社の氏子総代。厚さは今季最大の9センチに達していた=1日午前6時45分諏訪市豊田沖の諏訪湖上で氷を切り出す八剣神社の氏子総代。厚さは今季最大の9センチに達していた=1日午前6時45分
 全面結氷した諏訪湖で1日、5季ぶりに「御神渡(おみわた)り」が出現した。今季は1月15日にいったん全面結氷したが、気温の上昇と雨で大部分が解けた。その後に再び全面結氷し出現に至ったが、今年1月の平均気温や日最低気温の平均は、出現しなかった前季などとさほど変わらない。なぜ御神渡りは出現したのか―。毎冬、諏訪湖を毎日観察し続けている八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司は、1月に雪が少なかったことや、放射冷却で低温の日が続いたことが要因ではないかと話している。

 長野地方気象台によると、諏訪の今年1月の平均気温は氷点下1・3度で、御神渡りが出現しなかった14〜17年は同1・6〜同0・3度。今年1月の日最低気温の平均は氷点下5・4度で、14〜17年は同6・5〜同4・9度だった=グラフ。御神渡りが出現した12、13年の1月の平均気温は氷点下2・2度、同2・5度。今年は出現しなかった年に近い。

 御神渡りは、昼と夜の寒暖差で氷が収縮と膨張を繰り返して割れ、せり上がる現象。戦後の1946年以降の73年間では39回出現。いずれも諏訪では1月の日最低気温の平均が氷点下5度を下回った。ただ同5度を下回っても出現しなかった年が計18ある。

 宮坂宮司は、御神渡りが今季出現した原因について「結氷した湖の上に雪が積もることが少なかったため」とみる。同気象台によると、今年1月の諏訪の最深積雪は3センチ(22〜23日)で、14〜17年の1月はいずれも10センチ以上だった。

 近年では13年(22センチ)、04年(同)のように1月の最深積雪が20センチを超えても、御神渡りが出現したケースもあるが、宮坂宮司によると、一般に湖面の氷が雪をかぶると冷気が伝わらず、氷が厚くなりにくい。今季は晴れて放射冷却による朝の冷え込みが厳しい日が多かったことも、御神渡り出現の要因の一つとみている。(難波淳)

(2月2日)

長野県のニュース(2月2日)