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小中学校「寒中休み」県内わずか5校のみ

 厳寒期に子どもたちの体を休ませようとかつて県内小中学校のほぼ全校が取り入れていた「寒中休み」が、この冬は南佐久郡川上村と南牧村の5校のみの実施になっている。2002年度からの学校完全週5日制を受けて授業時間を確保する必要性などから、廃止する学校が一気に増えていたが、昨冬からも2校減った。

 寒中休みは1月下旬から2月上旬の3〜5日程度設け、かつては多くの高校でも実施されていた。県教委の当時のまとめによると、1991年度に寒中休みがなかった小中学校は中学1校だけだった。全国的にも設けている都道府県は少なく、寒冷地ならではの休みだ。

 川上村の川上第一小の寒中休みは土日を含む今月2〜6日。高原野菜の栽培が盛んな同村では夏休みは忙しい保護者が多く、田中浩寿校長は「農閑期のこの時期なら家族が触れ合え、地域のニーズがある」と話す。川上第二小も2〜6日を休みにしている。

 中学校では県内唯一となった川上中の今年は2〜5日。生徒15人が参加する長野市での全国中学校スケート大会の日程にも合わせたという。

 南牧村の南牧南小は2〜4日で、南牧北小は3〜5日。土日を除くと休日は1日しかない。南小の仲沢弘一教頭は「寒中休みの呼び名を残すか、『計画休業』にした方が良いのか、村内の小中学校で年間行事などを相談した際に話題になった」と明かす。

 県教委は寒中休みの状況を調べているが、資料の保存は過去2年分のみ。教学指導課は「長期的な推移は分からない」とする。

 信濃教育会の茂木伸一総務部長(62)は、寒中休みには県内各地でスケートやスキーの大会が開かれることが多かったとし、学校週5日制に加え、スケートをする場所の減少などもあり「休みの意義も薄らいできたのでは」とする。

 学習に必要な日数を確保した上で、休みをどの時期に設けるかは市町村教委や各学校の判断による。県教委によると「中間休み」もほぼ廃止され、「田植え休み」とも呼ばれた春の中間休みを17年度に設けた県内小中学校はない。「稲刈り休み」とも言われた秋の中間休みは小中学校各1校のみ。

(2月3日)

長野県のニュース(2月3日)