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スキーバス事故2年 軽井沢高校新聞が特集

特集記事を載せた「軽井沢高校新聞」を手にする小林さん(右)と鳴沢さん=2日、軽井沢高校特集記事を載せた「軽井沢高校新聞」を手にする小林さん(右)と鳴沢さん=2日、軽井沢高校
 軽井沢高校(北佐久郡軽井沢町)生徒会は2日、軽井沢町で2年前に起きたスキーバス転落事故を特集した校内新聞「軽井沢高校新聞」を発行した。身近で起きた事故について自分たちで調べて伝えようと企画。この事故で当時のゼミ生4人を亡くした法政大特任教授の尾木直樹さん(71)のインタビューを基にした記事も載せた。担当した生徒は「同世代に、この事故について考えてもらえるよう投げ掛けたい」と話している。

 新聞はA4判4ページで、特集は2、3面の見開き2ページ。尾木さんのインタビューのほか、生徒へのアンケートのまとめ、事故後に取られた安全対策の分析、論説などを盛り込んだ。約500部印刷し、生徒や教職員らに配った。

 インタビューは1月14日、尾木さんが事故現場で献花した後、生徒会役員6人が町内で実施。記事は、書記で2年の小林愛夏(あいか)さん(17)がまとめた。「ガッツリ今を生き抜くことが事故を風化させないこと、亡くなった人の弔いになる」という尾木さんの言葉を紹介。生徒162人から回答を得たアンケートでは、事故への関心について約7割が「ある」「どちらかと言えばある」と答えた―とした。

 小林さんは何を伝えるか悩み、書記長で2年の鳴沢亜佳里(あかり)さん(17)に意見を求めたり、顧問の宮坂正議(まさのり)教諭(39)の助言を得たりした。最初は事故について深く考えていなかったが、自分のことのように受け止める生徒会の先輩役員を見て、調べていくうちに感じ方や考え方が変わったという。論説ではそうした経緯も紹介し、「(読んだ人が)自分なりの命に対する価値観や命の大切さを感じられたら、このような事故がなくなる小さな1歩になるかもしれない」と記した。

(2月3日)

長野県のニュース(2月3日)