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白馬に響く渡部コール 膨らむ「金」の夢

トップを快走する渡部暁斗選手に大声援を送る人たち=3日、白馬村トップを快走する渡部暁斗選手に大声援を送る人たち=3日、白馬村
 北安曇郡白馬村で3日始まったノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)2連戦初日。村出身で平昌(ピョンチャン)冬季五輪代表の渡部暁斗選手、善斗選手の兄弟(ともに北野建設)を後押ししようと、地元住民ら約4千人が会場に詰め掛けた。大声援を背に、独走で優勝を飾った暁斗選手と、8位に食い込み意地を見せた善斗選手。4日の2戦目、そして平昌へ―。住民らの夢は大きく膨らんだ。

 好天に恵まれた白馬ジャンプ競技場。前半のジャンプで善斗選手が出番を迎えると、北野建設の応援団や地元の小中学生が「ファイトー」と大きな声援を送り、バルーンスティックをたたいて盛り上げた。W杯総合首位に与えられるイエロービブを身に着けた暁斗選手は最後に登場し、豪快なジャンプで首位に。会場は「渡部」コールに包まれた。

 後半のクロスカントリーはジャンプの成績順にスタートし、ジャンプ競技場発着の1周2キロのコースを5周する。トップスタートの暁斗選手は徐々に後続との差を広げ、観客の熱気は周を重ねるごとに高まった。独走のままゴールに迫ると、暁斗選手は手を上げて声援に応えた。善斗選手も前半11位から巻き返した。

 クロスカントリー競技を続けている白馬南小6年の水野夏楓(かえ)さん(12)は、「渡部兄弟は格好良かった。自分も頑張らなくちゃ」。兄弟の母校、白馬中2年の原萌々音さん(14)は、「暁斗選手には金メダルの夢をかなえてもらいたい」と期待した。

 白馬高校で暁斗選手と共にスキー部だった長沢駿さん(29)=白馬村神城=は、「五輪に出るという目標を高校時代にかなえた暁斗なら、次は五輪で金メダルを取れるはず。きょうの活躍を見てさらに期待が高まりました」と話した。

 地元で高まる期待。レース後の取材に暁斗選手は、「思っていたよりたくさんの人が来てくれて、逆に頑張らなければと緊張しました」と笑顔を見せた。

(2月4日)

長野県のニュース(2月4日)