長野県のニュース

三遠南信を「日本遺産」に 20市町村が申請

 飯田市など三遠南信地域(飯田下伊那地域など県南部、愛知県東部、静岡県西部)の20市町村が5日までに、海外誘客などを狙いとした文化庁の「日本遺産」に、共同で認定申請した。豊橋(愛知県)―辰野(上伊那郡辰野町)間の195キロを結ぶJR飯田線を軸に、地域の文化や伝統にまつわる物語をPRする。

 申請には飯田下伊那から5市町村、上伊那地域から伊那市、駒ケ根市など5市町村が参加。静岡県からは浜松市、湖西市の2市、愛知県からは豊橋市、田原市など8市町村が参加した。

 日本遺産は、厳しい保全態勢と普遍的な価値の説明が求められる世界遺産とは異なり、地域の文化や伝統にまつわる物語が重視される。今回の申請は「飯田線レイルロードムービー海抜0メートルから3000メートルまで、日本の中央秘境を巡る」と題し、飯田線周辺計40の記念物や民俗芸能などに触れる物語を構成した。

 物語では、飯田線を「渓谷を旅する秘境鉄道」と紹介。飯田市の名勝・天竜峡や下伊那郡阿南町の「新野の雪祭り」(国重要無形民俗文化財)などを取り上げながら、旅情を誘っている。

 三遠南信地域による日本遺産申請は、2016年2月に愛知県豊橋市で開いた第23回三遠南信サミットのサミット宣言で示された。飯田、浜松、豊橋3市が中心になり検討を重ね、静岡県教委が今月、文化庁に申請を出した。4〜5月ごろに認定の可否が発表される予定で、認定されると、PRに必要な経費などが3年間補助される。

 文化庁は15年度の初認定以降、計54件を日本遺産に認定。県内では木曽郡6町村と塩尻市による「木曽路はすべて山の中〜山を守り山に生きる」が16年に認定されている。

(2月6日)

長野県のニュース(2月6日)