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長野の住宅全焼、2遺体の身元判明 住人男性は胸に刺し傷

北村さん宅の現場検証を続けた捜査員ら=6日午後4時すぎ、長野市風間北村さん宅の現場検証を続けた捜査員ら=6日午後4時すぎ、長野市風間
 長野市風間の自営業北村昇一さん(57)方の住宅を全焼した火災で、長野中央署は6日、焼け跡から見つかった2遺体の身元について、司法解剖の結果などから、連絡が取れなくなっていた北村さんと、出火直前に北村さん方を訪れていた山梨県北杜市のフィリピン国籍の男(40)と確認したと発表した。北村さんの死因は失血死。胸には複数の刺し傷があり、ほぼ即死だった。男の死因は焼死。同署は、北村さんが殺害されたとみて、容疑者不詳の殺人、現住建造物等放火などの疑いで捜査。男の関与を慎重に調べている。

 その後の調べで、火災で全身にやけどを負い6日未明に死亡した北村さんの妻でフィリピン国籍の無職キタムラ・フローラ・カボルナイさん(41)と、軽傷を負った北村さんの母親(85)も、刃物で切り付けられたような傷を負っていたことが分かった。同署は、フローラさんの遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。

 同署によると、男はパスクア・ジュリアス・アンジェロ・ゴメス・自称カメラマン(肩書は本紙の取材による)。出火直前に刃物を持って北村さん方を訪れ、一家に襲い掛かったとの情報がある。また、現場の状況などから、屋内には可燃性の液体がまかれていた可能性がある。県警捜査1課によると、焼け跡からは包丁など複数の刃物や、灯油の携行缶も見つかっており、事件との関連を調べている。

 県警生活安全企画課によると、フローラさんは男のストーカー行為に悩まされており、昨年12月下旬、同署に「11月ごろから携帯電話に何回も電話がある」と相談を寄せていた。同署は同月と今年1月、男に電話や付きまといを止めるよう口頭で警告。男は「もうしない」などと話し、それ以降はストーカー行為は確認されていなかったという。

 火災は4日午前10時すぎに発生し、木造2階建て住宅を全焼した。出火の直前、フローラさんから「警察官を来させてほしい」という趣旨の110番通報があった。(男の写真はフェイスブックから)

(2月7日)

長野県のニュース(2月7日)