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御代田殺人 懲役28年 長野地裁判決 「残忍な犯行」

 北佐久郡御代田町のホテルで東京都新宿区のアルバイト従業員女性=当時(21)=が殺害され現金が奪われた事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、盗みなどの罪に問われた佐久市内山、中国籍の無職何佳明(フジヤミン)被告(25)の裁判員裁判判決公判は7日、長野地裁であった。室橋雅仁裁判長は「殺人は強固な殺意に基づく残忍な犯行」とし、懲役28年(求刑懲役30年)の判決を言い渡した。

 室橋裁判長は、被告が持病や借金で自暴自棄になり、風俗の仕事でホテルに派遣された女性に性交を迫ったが、抵抗され犯行に及んだとし、「自己中心的かつ短絡的な動機から犯行に及んでいる」と指摘。最初から殺人を考えていなかったことなどを考慮しても、刑事責任は相当に重いとした。

 被告側は、起訴内容の大半を認める一方、複数の刺し傷のうち、右胸部の刺し傷については殺意を否認し、もみ合いになって刺さったと主張していた。同裁判長は「意図的に刺したと断定するには合理的な疑いが残る」と被告側の主張を酌んだ。被告の弁護人は取材に、控訴の意向はないと説明。被告は「一生かけて謝罪し続けたい」と話している―とした。

 判決によると、昨年6月1日夜、包丁を女性に突きつけるなどして性行為を迫ったが抵抗され、女性の首を包丁で突き刺すなどして失血死させた。同2日午前0時すぎ、女性のバッグから現金1万円を奪ったとしている。

(2月8日)

長野県のニュース(2月8日)