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難逃れた仏像、公開へ 廃寺から150年ぶり里帰り 安曇野

24日に公開される十一面千手観世音菩薩像24日に公開される十一面千手観世音菩薩像
 長野県安曇野市堀金烏川の岩原地区の住民有志でつくる「岩原自然と文化を守り育てる会」は24日、明治初期の廃仏毀釈(きしゃく)で廃寺となった地元の旧安楽寺本尊と伝わる「十一面千手観世音菩薩(ぼさつ)像」を、岩原公民館で公開する。仏像はひそかに難を逃れ、同市堀金三田の小田多井地区の民家に保管されてきた。約150年ぶりの里帰りになる。

 仏像は木製で高さ20センチほど。堀金三田の公務員両角圭介さん(49)宅で大切にされてきた。育てる会代表で市豊科郷土博物館長の百瀬新治さん(66)によると、詳しい記録は残っていないが、安楽寺が打ち壊された際、両角さんの先祖宅に預けられたと言い伝えられている。

 育てる会は2015年から、地域の動植物や歴史を学ぶ活動を続けている。寺の跡地には現在、石垣が残っているだけで、地元でも仏像の存在を知る人は少ないことから、両角さんの協力を得て公開することにした。

 両角さんは「地域の方々が足元の歴史を知る機会になればうれしい。仏像はこれからも大切にしていきたい」と話している。

 公開は正午から午後1時半まで。百瀬さんが安楽寺や仏像について解説する。無料。

(2月9日)

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