長野県のニュース

浴室天井換気口に不具合 志賀高原のホテル5人搬送

 下高井郡山ノ内町志賀高原の「ホテル一望閣」の浴室で9日、スキースクールインストラクターの男性5人が倒れるなどして救急搬送された事故で、浴室天井の換気口が不具合を起こしていたことが10日、関係者への取材で分かった。浴室内では高い濃度の硫化水素が検出されており、浴室内が十分に換気できなくなっていた可能性がある。中野署が原因を調べている。

 関係者によると、男性浴室には天井と壁の2カ所に換気口があり、天井の換気口に不具合があった。上部へ排気する一方、空気から出た水分をダクト下部の「水受け」で集め、通水パイプで浴室に戻す仕組みだが、事故当時、何らかの理由で水受けに水がたまり、十分に換気ができなくなっていた。関係者は、通水パイプ内で温泉成分が固まり、水が通らなくなっていた可能性を指摘している。

 ホテルは非常電源設備を設けて停電時でも換気ができる対策を取っていたが、一山和夫社長(50)は今回の不具合は「予想外のことで、管理責任を感じている」とする。浴室の利用は9日に中止にし、換気設備を改修したという。

 岳南広域消防本部(中野市)によると、9日に60代男性1人が浴室内で倒れているのが見つかり、救助などで浴室に入った30〜60代の4人が体調不良を訴えた。5人の命に別条はない。駆け付けた消防隊員が計測した浴室内の硫化水素濃度は120ppmだった。県薬事管理課によると、濃度100〜300ppmのガスを吸い込んだ場合、8時間から48時間後に気管支炎や肺炎、肺水腫で窒息死する可能性があるという。

(2月11日)

長野県のニュース(2月11日)