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減量指導「ダイエット科」 松代総合病院が専門診療科設置

ダイエット入院の患者に、糖質制限などについて説明する前川さんダイエット入院の患者に、糖質制限などについて説明する前川さん
 長野市松代町の県厚生連長野松代総合病院が、肥満症治療が専門の診療科「ダイエット科」を設け、県内外から注目されている。体重減少や体質改善に向けた治療が受けられ、食生活や行動を見直すための1週間の「ダイエット入院」が特徴だ。担当医師の前川智部長(42)は1月に肥満症専門医の認定を受けている。

 ダイエット科は、前川さんが2017年4月に同院へ赴任したことに伴い、8月に開設。対象は身長と体重で計算する体格指数(BMI)で肥満と判断され、健康障害を併発している肥満症の人。肥満は糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの病気につながる恐れがあり、前川さんは17年3月まで勤めた新潟労災病院(新潟県)で、10年にダイエット科を設けて入院プログラムを導入。500人以上を治療してきた。

 入院では米やパンなど糖質を多く含む炭水化物の摂取を制限。1日3食の糖質量を計120グラム以下に抑え、野菜や魚、肉が中心の食事を取る。ストレスなどで食べ過ぎてしまう人もいるため、心療内科の医師も治療に参加。食生活を見直す行動療法などを学び実践する。入院には保険が適用され、3割の自己負担の場合、およそ10万円の費用がかかるという。

 前川さんによると、従来の肥満症に対する減量法はカロリー制限が中心だったが、糖質制限の方が体重減少の効果が大きいという。ダイエット科には開設以来、県内外の計約50人が入院。減量についてさまざまな情報があふれる中、「医師から専門的な指導を受けられる」と強調する。

 17年12月に入院した長野市の女性(47)は、退院後も食品の糖質量を気に掛け、食事を毎日記録。同時期に入院した8人は1週間でそれぞれ3〜6キロほど減量。現在も互いに食べた物や、低糖質のメニューを提供する飲食店の情報などを報告し合っている。

 前川さんは、こうした「仲間意識」によって「頑張れる環境」を持てることも入院の利点だと説明。患者の退院後も月1回の受診を求め、経過を観察しており「本当の勝負は退院後から」と話す。

(2月13日)

長野県のニュース(2月13日)