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善光寺大勧進の次期貫主 瀧口副住職推挙で調整

 善光寺大勧進(長野市)の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(84)と善光寺周辺の25の宿坊でつくる天台宗一山の一部住職が対立している問題で、大勧進を統括する天台宗務庁(大津市)が小松貫主を解任する方針を受け、大勧進が後任に瀧口宥誠(ゆうじょう)副住職(84)を推挙する方向で調整していることが19日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、天台宗(総本山・比叡山延暦寺)の規定や貫主人事の慣例で、一山から貫主の推薦がない場合は、現在2人いる副住職のうち「上座」の者が推挙の対象となり、瀧口副住職が該当する。一山が瀧口副住職以外を推薦する動きも現在ない。

 小松貫主の退任時期などについて宗務庁から連絡があった段階で、一山の代表や信徒総代役員らによる大勧進の意思決定機関が瀧口副住職を推挙する見通し。一山の承認を経て、宗務庁に申請書を提出し、天台宗トップの座主(ざす)が任命する。大勧進の推挙を一山や宗務庁が承認しなかった例はこれまで見られないという。

 小松貫主は1月に表明した貫主退任の意向を今月になって撤回。宗務庁は撤回を認めず、解任の手続きを進める方針を示している。解任の日付は明らかにしていないが、関係者によると、3月末との見方がある。大勧進の推挙を一山が承認する手続きは4月以降にずれ込む可能性もあり、貫主の代務者を置いた上で、後任を決めるとの案も出ている。

 瀧口副住職は大津市にある善学院住職から大勧進副住職に就いた。

(3月20日)

長野県のニュース(3月20日)