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復興の光にランタンを 伊那市民ら手作り

折り紙などを活用してランタンを作る昭和女子大の学生と地元住民折り紙などを活用してランタンを作る昭和女子大の学生と地元住民
 伊那市高遠町図書館は22日、昭和女子大(東京)の学生ボランティアチーム「ENVO(エンボ)」を招き、「灯紙(ランタン)のひかりでつなぐプロジェクト」と題する初めての催しを同館で行った。学生と地域住民合わせて17人が参加。学生は、宮城県女川町で東日本大震災からの復興を願って手作りランタンをともす活動を展開しており、この日作ったランタンも被災地で点灯する予定だ。

 学生が毎年夏、伊那市内で農家などに泊まり込んで合宿をしている縁で、催しを企画し、同図書館で開くことになった。合宿中には、大学がある東京都世田谷区と伊那市をつなぐ活動も学生たちが提案。同区の祭りで、高遠町産の野菜の販売が実現したこともある。

 エンボは、3年前から女川町でランタンをともす企画を実施。毎年9月に同町を訪れ、地域住民とともに紙袋を使ってランタンを作っている。イベントを行う地区にはお年寄りも多いため、孤立しないよう外出を促す狙いもあるという。

 この日は、学生と参加者が折り紙や色とりどりのペンなどを使って工作。参加した伊那市高遠町山室の大塚礼子さん(51)は、ランタンに「冬来りなば春遠からじ」と書き、「被災地ではつらいことがあったけれど、いいことが起きますようにと願いを込めました」。

 作ったランタンには、発光ダイオード(LED)を入れてともす。プロジェクトの代表を務める同大人間社会学部1年の橋本紗希さん(19)は「イベントを通して、改めて震災のことを考えてもらえたらありがたい」と話していた。

(3月23日)

長野県のニュース(3月23日)