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内田康夫さんに涙の別れ 軽井沢の記念館に献花台

「浅見光彦記念館」に設けられた献花台。県外からも多くのファンが訪れて手を合わせた=23日午前11時16分、軽井沢町長倉「浅見光彦記念館」に設けられた献花台。県外からも多くのファンが訪れて手を合わせた=23日午前11時16分、軽井沢町長倉
 「浅見光彦シリーズ」などの多くのミステリー作品で知られ、13日に83歳で亡くなった北佐久郡軽井沢町在住の作家、内田康夫さんをしのぶ献花台が23日、同町長倉の「浅見光彦記念館」に設けられた。献花台は、追悼のために内田さんの書斎を再現した展示場に設置。多くのファンが訪れ、花を手向けて冥福を祈った。

 献花台の上には未完となった小説「孤道(こどう)」の単行本や、執筆で用いた新聞の切り抜きなどの資料が置かれた。花束を抱えて訪れた女性は涙ながらに手を合わせた。壁に掛かった内田さんの遺影に「ありがとうございました」と声を掛ける男性もいた。

 次々と訪れるファンの姿に、内田さんの妻で作家の早坂真紀さんは「読者を何よりも大事にする人だった。たくさんの人に愛された作家だったのだと実感している」と話していた。

 同記念館は、ファンクラブの交流の場「浅見光彦倶楽部クラブハウス」として1994年に設立。2016年に現在の名称へ変更した。同館を支えるファンらでつくる「浅見光彦友の会」の会員で、会の前身「浅見光彦倶楽部」の創設メンバーだったミステリー評論家の山前譲さん(62)=川崎市=も献花。「会のツアーでたびたび信州を訪れ、内田先生とも交流するなど、楽しい思い出でいっぱい」と振り返った。

 献花台は4月23日までの午前10時〜午後4時に設ける(休館日の火・水曜を除く)。期間中、内田さんの作品や浅見に関連した資料などを展示。記念館は無料開放される。

(3月23日)

長野県のニュース(3月23日)