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野尻湖で第22次発掘始まる 4月1日まで

調査対象区域をスコップで掘っていく参加者たち調査対象区域をスコップで掘っていく参加者たち
 上水内郡信濃町の野尻湖で24日、第22次の発掘調査が始まった。「野尻湖人」が狩りをした動物を解体した「キルサイト」(狩猟解体場)の証拠を見つけるのが目標。湖北西の立(たて)が鼻遺跡一帯のうち、これまで調査していない区画で作業する。この日は一帯からナウマンゾウの骨片二つが見つかり、今後、詳しく調べる。

 期間は4月1日まで。今回は幼稚園児から80代まで、県内外の166人が参加する。この日は66人が集まった。発掘前のくわ入れ式で、団長を務める日本歯科大学教授の笹川一郎さん(66)や、横川正知町長が安全祈願。参加者たちは4班に分かれ、それぞれ4メートル四方の区画を掘っていった。動物の骨が見つかる地層のある深さ50センチほどまで掘り、土の中に含まれる化石などを慎重に調べる。

 発掘は1962(昭和37)年に始め、57年目。これまでも骨を加工したなたや石器が見つかっている。腱(けん)を切って解体する時にできる痕が残っている骨が見つかれば、キルサイトとして実証できるという。笹川さんは第5次発掘から参加しており、「人の痕跡を示す多くの資料を集めたい」と意気込んでいた。

(3月25日)

長野県のニュース(3月25日)