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長らく所在不明のタイムカプセル 35年ぶり再会 佐久・岩村田小

タイムカプセルに入っていたノートや学級日記を手に取る同級生らタイムカプセルに入っていたノートや学級日記を手に取る同級生ら
 長野県佐久市岩村田小学校で1983(昭和58)年3月に当時の卒業生が埋め、2000年3月に掘り起こした際には見つからなかったタイムカプセルがこのほど出てきた。24日夜、カプセルの中身を披露する同級会が同市内で開かれ、35年前の思い出の品々を前に、集まった同級生や当時の担任が懐かしんだ。

 カプセルを埋めたのは、当時の6年2組(約40人)。同級生らによると、「2000年という記念の年に掘り出そう」と、かめ2個にノートなどを入れ、83年3月21日に岩村田小敷地の地中に並べて埋めた。00年3月19日、卒業生らが掘り、4、5時間探したものの見つからなかった。

 ところが昨年7月、同小の工事中に、埋めた場所と離れた地点から1個が見つかり、同小から卒業生に連絡があった。重機でかめは壊れたが、中身は無事だった。カプセルが別の場所から出てきた理由は分からないという。ウイスキーなどを入れたという、もう1個は見つかっていない。

 同級会には同級生や親ら20人余が集まり、当時の担任の松本隆さん(60)=現長野市浅川小教諭=も出席。会場には班や委員会のノート、学級日記、賞状、「新年の『けつい』」と題した寄せ書き、地中に埋めた83年3月21日付の信濃毎日新聞朝刊など約50点が並んだ。同級生は「懐かしいなー」と手に取って見ていた。

 松本さんは今春退職を迎えるため、同級生は花束や記念品を贈り、ねぎらった。松本さんは「教え子やおうちの方々に支えられた。ただただ感謝です」と礼を述べた。

 同級会に参加した会社員の村上史帆さん(47)=佐久市岩村田=は「もう出てこないと諦めかけていた。連絡を受けて驚いた」。幹事で団体職員の小山敦さん(47)=同=は「タイムカプセルが出てきたおかげで、またこうして同級生が集まり、松本先生の退職を祝うことができた。これで(カプセルをずっと気に掛ける)『3月21日の呪縛』が解ける」とほっとした表情を浮かべていた。

(3月26日)

長野県のニュース(3月26日)