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野尻湖発掘でナウマンゾウの臼歯の化石発見

野尻湖岸の立が鼻遺跡で見つかったナウマンゾウの臼歯の化石野尻湖岸の立が鼻遺跡で見つかったナウマンゾウの臼歯の化石
 上水内郡信濃町の野尻湖で行われている第22次の発掘調査で26日、ナウマンゾウの臼歯の化石が見つかった。発見は2012年の第19次発掘以来で、湖北西の立(たて)が鼻遺跡一帯のうち、これまで調査していない区画。一つの臼歯はいくつもの層が重なってできており、崩れた状態で見つかることが多いというが、今回はほとんど崩れていない。調査団は「状態の良い歯が見つかるのは久しぶり。今後詳しく調べたい」としている。

 調査団によると、見つかったのはナウマンゾウの一生で最後に生えてくる「第3大臼歯」。直径30センチほどで、地面から40センチほどの深さまで掘ったおよそ4万5千年前の地層にあった。30〜60歳の成獣のものとみられる。1962(昭和37)年からの発掘調査で、臼歯の化石は50個ほど発見されている。

 第1発見者は信州大教育学部准教授の竹下欣宏(よしひろ)さん(41)。午前9時半ごろ、前日までに掘られた箇所を調べていて見つけた。「大きかったのでびっくりした」。この日は、水でといた石こうを表面に塗って補強し、地中から取り出した。4カ月ほどかけて乾燥させ、周囲に付いた土を落とし、歯がかみ合う「咬合(こうごう)面」のすり減り具合により年齢の特定などを進める。

 他にも既に、ナウマンゾウの肋骨(ろっこつ)などとみられる骨3本も発見。27日以降に掘り出す。調査団顧問の赤羽貞幸信大名誉教授(71)は「明日以降も期待できる」と話した。

(3月27日)

長野県のニュース(3月27日)